9月18日(日)10:00~12:00 オンライン(zoom)開催
講師に日本エニアグラム学会副理事長の内田智代さんをお招きし、思春期子育てコミュニケーション講座をオンライン(zoom)で開催しました。3連休の中日でしたが、14名の方にご参加いただきました。
プログラム
【コミュニケーションのコツ】
・「聞くこと」「伝えること」
「聞く」は、だまること・見守ること・子どもの言ったことについて「あなたが言ったことを私はこう受け取ったけど、これで合ってる?」と確認する。(飲食店でオーダー確認する時のイメージ)
「伝える」は、私の気持ち・私の価値観を語ること 愛があるのに伝わらないのは残念です。
・言葉とタイミングを選ぶこと
◯は、楽しい時・おいしいものを食べている時・元気な時など、心の状態が良い時
●は、疲れている時・イライラしている時・元気がない時など、心の状態が悪い時
親が〇、子どもも〇の時は、いつも通りの会話でOK。この時に親が大切に考える事・価値観などを伝えると、子どもに伝わる可能性があります。聞く耳を持てっている時といえるかもしれません。(タイミングを逃さず伝えられるよう日頃から準備しておくと良いでしょう)
親か子どものどちらかが●の時・親も子どもどちらも●の時は、かける言葉に注意が必要です。この時に大切なことを伝えても子供には伝わりにくい。耳を塞いでいるような状態といえるかもしれません。
親も子どもも●の時は、どちらも困っている時といえます。お互いにとって良いと思える方法を2人で考えます。どちらか一方ではなく親も子どもも両方が尊重されるので、喧嘩ではなく話し合いができます。自分と相手を大事にする交渉の仕方を学ぶ機会となります。
子どもの行動だけでなく、行動の奥にある子どもの心は今どんな状態?(◯?●?)そして、私の心は今どんな状態?(◯?●?)どちらか一方を大切に優先するのではなく、子どもの心も私の心もどちらも同じくらい大切にします。親も生身の人間です。
《講師事例》テストの点数は気にしていたけれど、そのテストを受け取った時の子どもの心の状態(子どもはどう感じたか?)については気にしていませんでした。子どもの心の状態はどうなのか?奥にあるものに目を向けることが大事です。
【親が(苦しい・辛いとき)→語るとき】
・「YOUメッセージ」「Iメッセージ」のロールプレイ
「Iメッセージ」で伝えることで、子どもは自分が言った言葉で、親がどんな感情になりどんな影響をうけるのか、気づくチャンスを得ます。子どもが自ら行動を変える可能性があります。子どもの思いやりを育てるメッセージともいえます。
【子どもが(苦しそう・辛そうなとき)→話を聞くとき】
「聞く」とは、共感し相手の気持ちを確認すること カウンセリングのテクニックを親が知っていると、子どもが◯になりやすい。
ロールプレイをご紹介
「YOUメッセージ」「Iメッセージ」のロールプレイ
講師が親役・参加者が子ども役になり、日常よくあるような場面のやりとりを疑似体験しました。
【設定】23時になっても、子どもが宿題をしていない・お風呂に入っていない・カバンを片付けていない
➀親が「あなた」を主語にして言葉かけをした場合の親と子のやりとり
②親が「わたし」を主語にして言葉かけをした場合の親と子のやりとり
《疑似体験した子ども役参加者の感想》
➀あまり悪い気持ちはしないが、返事をしたらまた(親が)言ってくるとわかる。言われてもやるかどうかは別の話。
②返事をしやすい。答える事(自分が何を言うか)を選んで言うことができた。素直に言えた。
事例
中3男子の翔くん 靴下の臭いにおいがリビングに充満してお母さんが困っている時「Iメッセージ」で伝えた
母「翔が靴下履いたままリビングに入ってくると、臭いがすごくて母さん辛い吐きそうだ」(Iメッセージ)
翔「・・・・・」
母「母さん辛い吐きそうだ」(Iメッセージ)
翔「ぼく、足がぎゅーっとなってないと落ち着かないんだ」
母「そうか。翔は、靴下履いていると落ち着くんだね。(聞く)でも、靴下の臭いがくさくて吐きそうで辛いんだよ(Iメッセー)」 何度かやり取りしているうちに、キレイな靴下に履き替えてきました。もし「履き替えなさい!」とだけいっていたら、子どもが靴下を履いていないと落ち着かないということを知る機会を失っていたかもしれません。
《その他参加された方からの感想》
子どもの状態(気持ち)は気にしていたが、自分の状態(気持ち)については気にしていなかった。新しい視点を得た。子どもの気持ちも自分の気持ちも、どちらも大切に尊重することが大事だとわかった。
※参加者の感想は、ご本人の了承を得て掲載しております。
【お詫び】開催直前に急遽zoomのURLを変更致しました。お知らせの案内が「わかりにくかった」とのお声をいただいております。また、当日も入室許可に時間を要してしまいました。楽しみにご予定くださっていたにも関わらず、参加が叶わなかった方がいらっしゃいましたら、大変申し訳ございませんでした。反省点として、今後の運営に必ず生かしてまいります。この場をお借りしてお詫び申し上げます。
お知らせ
今回のアンケート結果は、集計後ホームページへ掲載します。
次回、11月19日(土)10:00~12:00 麹町中学校4階カフェテリアにて
『コミュニケーション講座Vol.3』 「私たちだけが住む村ってどんな世界?」違いを体験できるワークを開催します。
詳細は後日、PTA公式LINE・すぐーる等でお知らせいたします。
感謝
オンラインに不慣れなため、たくさんの仲間の力をお借りして開催できました。心から感謝申し上げます。
また、ご参加くださいました方・ご参加を検討くださいました方、ありがとうございました。
一つでもお役立ていただけることがございましたら嬉しく思います。