「なんでこの子はこうなんだろう?」我が子にイライラすることはありませんか?親子でも生まれもった『気質』には違いがあるようです。我が子とご自身の『気質』の違いに気づき、より良い関係を築く機会となることを願い、この講座を企画しました。
11月19日(土)10:00~12:00 初!リアル開催
日本エニアグラム学会副理事長の内田智代さんを講師にお招きし、エニアグラム9つのタイプ(性格タイプ論)をもとに 各タイプの特徴の説明とワークを通し、『気質』の違いを体感いただくプログラムを、麹中4階カフェテリアで開催。13名の方にご参加いただきました。
【 プログラム 】
人は無意識の部分『動機』(目に見えないもの)につき動かされ、意思決定したり、様々な 『行動』(目に見えるもの)をしているといわれています。その『動機』が、9つに分かれる とする学問がエニアグラムです。
自分でも「なんでこれをするのか?わからない。」それをずっと掘り下げていくと、自分が 欲しい世界をみつけることができる本当の自分探し。 自分で自分をみることができると、 子どものこともみえてきて、受入れやすくなります。子どもの『行動』を見る目(まなざし) が変わり、『行動』だけを見て叱ることが減っていきます。今日は、ご自身の『動機』にせ まる自分探しゲームをします。
【アイスブレイク】 「自分を文房具に例えると何になる?」その理由は?
参加者自己紹介で、自分を文房具に例えると何になるか?・その理由をお話いただきました。ノート・消しゴム・コンパス・筆ペン・マーカーなど。同じ文房具に例えていても、人によって理由は違います。「切ったり折ったり色々できると、ご自分のどんな部分と重なるのでしょう?」「紙が白くなると、どんないいことがあるんでしょう?」講師からの質問に答えることで、無意識の部分の扉を開いていくような感覚がしました。
【エニアグラムの説明】 9つのタイプの特徴:生きている世界が本当に違う!
タイプ1~タイプ9まで、一つ一つのタイプの特徴を言葉で聞き、各タイプの方が描かれた「イキイキするとき」の絵を見ながら、目と耳で知っていきます。特に絵は、同じ紙・同じクレヨンを使っていても、大きさ・筆圧・色合い・描くものに特徴が表れ、タイプの世界観や違いを理解するのにとても役立ちました。
【ワーク】 「自分たちだけがいる村」 どんな良いところがあるか? どんな困ったことがあるか?
人はだれでもどのタイプも持っていますが、その中のどれか一つを強く持って生まれてくると言われています。タイプの簡易診断と特徴の説明をもとに、タイプごとに分かれ「自分たちだけがいる村」ってどんな村になるか?考え共有しました。「平和で過ごしやすい・自分のペースでいられるが、物事が決まらない・進まない」同じタイプしかいないと、楽なこともあるが困ることがたくさんあること。他のタイプの方がいることで、自分たちの良さを生かし合って行けることに気がつきました。
【講師知人の経験談】親がタイプ1・子がタイプ4
子どものこと(子どもの世界観・価値観)が全くわからず、親の価値観に子どもを合わせようとして、子どもをつぶしてしまい、学校に行けなくなった。知人は「私のせい」と泣き続けていました。エニアグラムの講座の中で、タイプ4の方の話を聞き続け、我が子に持って生まれたものがあると気づき、親の価値観に子どもを合わせることをやめたそうです。
親と子それぞれの『気質』の違いを知ることで、「私はなんてことしてしまった」と、親がむやみに自分を責めずに済みます。
『行動』だけを見て「ダメでしょ」といってしまうと、子どもはわかってもらえないと思う。「なんでこうしたの?」「なにかあったのかな?」「そこ聞かせて。どうしてそれがあなたにとって良かったのかな?」
『行動』ではなく、『動機』をみようとする。「なんだろうな?何持って生まれてきたのかな?」親も子もそれぞれの宝を持っています。自分を生かし・子どもを生かし・周りにいる方を生かし、楽しみ笑い合いながら良い関係を築いて行きたい。エニアグラムでは、長所・短所とはいわず、自分のいいところ「長所のやりすぎ」が短所になる 行き過ぎているだけといっています。
どのタイプも素晴らしい。みんないて協力し、やって行くのためには、どのタイプもこの世に必要です。タイプに優劣はありません。
※下記URLから、ご自分がどの性格タイプに当てはまるか調べることができます。これまで生きてきた中で色々なものを身につけてきているため、本当のタイプがすぐにわからないことがあります。とりあえずの手がかりとしてご参考にされてください。
簡易タイプ診断:https://www.enneagram.ne.jp/about/diagnosis
【 終了後アンケート 】
回答率77% ご協力ありがとうございまいた。
この講座で手に入れたもの、試してみたいこと
☆娘にも診断してもらったら、私より点数の高い7でした。僅差で9も。8かと思ったのでビックリです。 娘に関しては、私の思うよう に接していいんだな、とラクに感じられるようになりました。
☆一人一人が違う事は分かっていましたが、特性が細かく分かれているのでそれにしっかりと当てはめて一人一人と向き合っていけると素晴らしい未来が待っていると思いました
☆自分と相手は考え方が違う。9つのタイプはどれも良い点があり、特徴があり、個性があってタイプごとに色々な知人の顔が浮かびました。 行動するには理由があり、行動のみで判断するするのでは無く、理由に目をむけて理解をする。なかなか難しいと思いますが、子供と接する時にコントロールしようとするのでは無く、わたしメッセージで気持ちを伝え、相手の気持ちも聞けるようになれたらと思いました(訓練が必要ですが…) どうしても子供に対しては「どうせ◯◯だろう」と決めつけて話をしてしまっている事に気付きました。お互いイライラしてしまわないように、親子関係が良くなるように、少し接し方を変えられたらと思います。
☆子供のタイプを考えながら話をしてみたい
☆他の方の気持ち(6や9)や考え方、どうしてほしいかを聞けたので、そういう視点で接するスキルを試してみたいです。自分だらけの村は嫌だなぁと実感しました、周りに感謝する気持ちになりました。また、短所ではなく”長所のやりすぎ”という表現が救われました。”○○だからダメなんだよなー、どうにもならない”と感じていましたが、単なるやり過ぎならなんとかなるかも!と思えました。
☆みんな違うこと。やりたいことを制御するような言い方はしない。
☆もともと持っている気質は、みんな違うことを実感できました。親が「こうなった方が良い」と思うことは、違うタイプの子どもには押しつけでしかないことがよくわかりました。幸せに感じることはみんな違うので、子どもが持っている性質を伸ばす方法を考えようと思いました。
☆ありがとうございました。 2時間があっという間に過ぎてしまう程、充実した内容でした。9つのタイプの特徴で、どのタイプの人もそれぞれ魅力があって、掘り下げると面白いと感じました。また、改めて子供と自分は別物だと感じ、自分の気持ちも大切にしつつ、子供の気持ちや物の見方・感じ方を尊重してゆきたいと思いました。
ご意見ご感想・今後参加してみたい企画など
☆このような素晴らしい企画をありがとうございました
☆自分と向き合って、他人を知る事が出来る、とても面白い体験でした。あっという間の3時間でした。また参加したいです。 有難うございました。
☆リアル開催のほうがやはりよいとおもいました。zoomなどでやるなら、最初にリアルにしてお互いに知り合いになった上でzoomでやる、がよいとおもいました。
☆今回のイベントは、子供向けにやっても面白いと思いました。特に、それぞれのタイプが描く絵は興味深く見られると思います。
【 感謝 】
「自分を文房具に例えると何になる?」私は消しゴムでした。理由は、間違いを消して、(キャンパスを)白くできるから。講師に「白くできると何がいいんでしょう?」と問われ、「うーん。やり直せるから?」とその場は答えました。お風呂に入りながら、「なんでだろう?」と自分に問いかけ、浮かんできたのは「使いたい人がだれでも使える公共の消しゴム」「いつでもやり直せるし、いつからでも始められる」「そういう場を提供したい」でした。「私、そうだったんだな」自分のやりたいことの気づきを得ました。
ご参加いただきました方・参加をご検討くださいました方、ありがとうございました。
たくさんの仲間に、お力添えいただき、開催できましたこと感謝申し上げます。